「5勝5敗」の意味とは・・・
勝てる時にポジションを持つ、どうなるかわからなときは待つ。これに徹します。それでも、市場はみんなの思惑通りに動くとは限りません。
横綱だからといって全勝はしません。連勝記録があるということは、負けているということです。
万全を期して勝負する。それでも負けることはある。だから、「5勝」は思惑通り勝ったもの。「5敗」は万全を期したつもりでも、調子づいて適当にポジションを持ってしまったもの。
・・・と書きました。
これに反論される方も多いのではないでしょうか。
例えば・・・そうは言ってもポジションを持たないと始まらないではないか。勝てると思ってポジションを持っているのであって、負けるとわかっていてポジションを持っているわけではない。どう値が動くか読めれば苦労はしない!
そこで、先週の米ドルの急騰についてトレーダーのメンタル面について考えてみたいと思います。
先週4月1日に米ドルは値を一気に2円も上げました。それまで95円台に値を付けたこともあって、アナリストは92円も間近だとか、79円の記録を抜く可能性もあるだとか好き勝手なことを言っていました。このため、100円を超えることは考えにくく、100円を超えたあたりで売りを入れていた人も多いと思います。
その思惑が外れて2円も上昇しました。この時点でアナリストはまたまた110円も見えてきたなどと言い出す始末です。それを聞けば、100円で売りポジションを持っていれば胃が痛いと思います。いつ損切りすればいいのだろう、このままでは全財産飛んでしまう。あ〜ぁ、胃が痛い。
こんなところでしょうか。
値を予測する場合、時間軸も一緒に言わないと何の意味もありません。そうでないと、誰でも当たります。
スワップ派は、長期間ポジションを持ちますから低レバレッジで資金も豊富な人が多いでしょう。しかし、デイトレ派は資金が少なく高レバレッジで勝負している人が多いのではないでしょうか。
このため、一時の急騰急落で一気に資金を飛ばす可能性があります。これを回避する方法は、ポジションを持ち続けないことです。ポジションを持つことはリスクを抱えることと同じですから。
ですから安易にポジションを持つと、ロスカットの危険にさらされるだけでなく、チャンスの時に指をくわえてみていなければならない状況に陥ります。
結局、ピンチな上にチャンスも逃す訳ですからダブルの損です。ひと月に20営業日がありますが、1週間に1回勝負して勝った方が毎日勝負するより結果的には利益が残っているのではないでしょうか。
毎日ポジションを持って胃が痛い思いをするぐらいなら持たない方がいいと思うのですが・・・違いますか?
そんなことをしていたらチャンスを逃すのではないかと言われそうですが、チャンスはまた来ます。
だから待つことが大事だと言い続けたいです。
逃した魚は戻ってくる・・これがFX
ちりとてちんさんのコメントにこんな返事を書きました。
指標によって値が上下するのは、所謂水面の波です。水面自体が上下している訳ではありません。102を超えたのは、風が吹いて水面の波がうねったようなもので、波が落ち着いてくれば本来の水面が見えてくるでしょう。
ただし、この水面も引き潮から満ち潮に移行している気配があるので、売りポジションが水面より上なら、持っていてもよいでしょうが、水面よりしたなら、どこで精算するか悩むところでしょう。精神的に落ち込まない程度のマイナスなら決済していいのではないでしょうか。
つまり、専門家の言うことを信じすぎると損をするのは自分です。ですから、チャートの動きを見て自分で判断して、これだ!と確信を抱いてポジション取りした方が、アナリストを信じてポジション取りするより、勝てると思います・・・どうですか違いますか。
posted by Scott at 04:18|
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